2011年02月05日

写真と資料で見る《茨城パッシブハウス》


森みわさんが、ドイツのパッシブハウス研究所の認定を得た第2号目の住宅。
Q値が0.84Wで、気密性能は相当隙間面積で0.11cm2という見事さ。50パスカルでの漏気表示はなし。
一次エネルギーの消費量が120kWh/m2・aというから驚く。
大きな家だと 「さもあらん」 と肯くところだが、延べ床面積は129.18m2(39.0坪)。
かなりの吹き抜け空間はあるが、なかなか信じられない数値。

この完成現場見学会は、さる1月28日と29日に行われた。
そして29日の午後に森さんの説明会があった。
生憎、その日は別の用事が入っていたので、森さんの説明を聞いて、疑問点を質問することが出来なかった。
このため、疑問点をメールで質問させていただいた。
今週は大阪へ出張中ということで、来週中にご返事がいただけるとの返答メール。
返事がいただけたら、それをこの欄で公開します。
そんなわけで、今週は頂いた資料と写真だけを掲載させていただきます。
細部については、後日としたい。

P1040101.JPG

この茨城パッシブハウスは、島田材木店が当面は常設展示場として活用するらしい。
かなり頻繁に車が往来する2車線の道路に面していて、目立つ。
外観はしっとり感とかわいさ感が溢れていて、なかなかのもの。
女性好みの都会派センス。
屋根材は陶器瓦の平板。
外壁はデラクリート下地、スタッコラーストE吹きつけ仕上げ。

構造は木軸。
工事途中を見ておらず、また構造体の模型とはっきり分かる写真がなかったので、確言は出来ないが、外壁の柱材として90X240ないしは105X240の特寸ものが使われたらしい。
したがって、材積はかなりかかっていることだろう。
島田材木の受け付けに寄って、工事途中の写真と木構造に関する資料をもらって帰るつもりだったが、狭い駐車場から脱出すことに気をとられ、忘れてしまったのは大エラー。

断熱材と調湿シートはマグ・イゾベール社の全面的な協力によっている。
天井は16キロのグラスウール560ミリ(140ミリを4層)。
壁は同じく16キロを240ミリ(120ミリを2層)の充填断熱材に、撥水性の50ミリの付加断熱をプラスしている。
そして、部屋内側に調湿気密シート・ザバーンを施工し、さらに内側に縦胴縁を施工して配線・配管スペースを確保するというドイツ仕様を採用したらしい。
したがって外壁の壁厚は360ミリ以上と推定。
床は撥水性の32キロのグラスウール80ミリ。

P1040110.JPG

サッシは、ユーロハンズ社製のトリプルで、ダブルLow-Eとダブルアルゴンのウッドサッシ。
U値は0.8Wのはず。
わざわざドイツから輸入しなくても、内地でこの性能が入手出来るようになったのは大きい。
この南面のバルコニーから見た大きなFIXと外開き窓は見事。
ただ、遮熱よりも採熱を優先した透明度の高いガラスを採用しているように見えたので、オーバーヒートのことが気がかり・・・。

P1040128.JPG

換気はドイツ・PAUL社製の熱回収率91%の顕熱交換機。
床面積は150m2まで対応できるという。
花粉を捕獲するフィルター付き。
輸入元のジェイペック社に電話で聞いて範囲では、バイパス機能は持っていないよう。

P1040112.JPG

そして、面白いのは給気側のダクトの途中にPAUL社製のラジエーターボックスを取り付けていること。
室外機は調布のヒートポンプで、温水6.3W、冷水3.8Wの機能を持っており、暖房は91%の熱回収とこの温水ラジエーターと内部発熱で十分だと考えられる。
しかし、冷水により多少の除湿はあるものの、これだけでは冷房・除湿能力がどう考えても不足。

P1040116.JPG

そして、150ミリのフレキシブルダクトで運ばれ、途中で写真のような簡単な分岐が行われている。

P1040117.JPG

各室の給気口。
風量のコントロールはどのように行われるかについて聞くのを忘れたのも不覚。
そして、ダクト工事を含めた一式の価格については、ジェイベック社でも決めかねているようで、とりあえずの表示価格として200万円程度ではないかとしている。

P1040106.JPG

南面に吹き抜けのある居間空間。
小さな階段だが、この小ぶりな家にマッチしていて、なごまされる。
床はチーク材のはず。

P1040103.JPG

システムキッチンに、秋田杉のオーダー製品を採用していた。
これは珍しく、目に焼き付いた。
レンジフードファンは富士工業製。IHヒーターと食洗器はナショナル。

P1040108.JPG

2階の個室の床材は秋田杉の赤身。
室内ドアはナガイのツガの単板張だと同行した仲間が断定。
内装仕上げは珪藻土コテ仕上げとアラバスタ粘土。

いずれにしてもコーデネィトがうまく、垢ぬけした楽しさがあった。

肝心の価格の表示を忘れていた。
この家の原価は、各メーカーの協賛に負っているところが多く、あまり参考にならない。
島田材木店は、この仕様での本体の販売価格は税別で3200万円としている。
坪単価は82万円。



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