2012年11月20日

家庭用デシカは調湿換気システム (トイレ、浴室は個別・間欠換気)


本日発売の、ダイキンの「デシカ ホームエアー」。
この商品内容について、商品開発の担当責任者から具体的なメールが届いていました。
一切の批判的な意見を避けて、ダイキンの開発意図を出来るだけ正しく伝達したいと考えます。
一部に推測文章が加わっていますが、これはどこまでもダイキンの意図を消費者に正しく伝えるための手段にすぎません。

●デシカ ホームエアーは、どこまでも「調湿換気システム」。
 このホームエアーは若干冷暖房の機能を持っているが、どこまでも家庭の空気を調湿する換気システム
 として開発されたもの。

●したがって、このホームエアーは個別エアコンを前提にしている。 
 ただし、アメニティビルトインと組み合わせることで、全館空調換気システムとしても活用すること
 が可能。 しかし、メイン空調は個別エアコン。

●各部屋の換気量の調整は、ダンパーなどで工事業者が現地で行う。
 全館空調換気システムであれば、各部屋の温度調節のために風量コントロールで精緻を極める必要がある。
 これに対して、換気回数は建築基準法でも家全体の0.5回という換気回数を問題にしており、個々の
 部屋毎に厳密な換気量を求めていない。
 したがって、ダンバー等でコントロールするだけでよい。

●ダクトは原則として150φの断熱フレキダクトで。
 純粋な調節換気機能なら、断熱ダクトが不要なはず。
 ところが断熱フレキを求めているということは若干だが、デシカに冷暖房機能があるため。
 ほんの少しの冷房機能で、ダクトに生じる結露問題のリスクを避けるため。

●ただし、単独の換気装置として使う場合は、分岐し、末端で75φ (50φ) で引きまわしても可。
 この単独で換気装置として使うと言う意味が、私には不明。 メーカーに聞いていただきたい。

●120uの標準家庭でのダクト込みの標準価格は?
 これについては、建物の種類とか、地域特性とか、地場ビルダーの利用頻度などで異なってくるので、
 一概に言うことは出来ない。
 しかし、本体価格102.4万円に、工事費として30〜50万円程度を想定しているようだ。

●トイレと浴室からは、単独・間欠排気。
 この点については、かなり突っ込んだ質問をしたのだが、本日から発売される家庭用デシカに関しては
 どこまでもトイレ、浴室からはパイプファンによる個別換気方式で、しかも間欠運転を大前提にしてい
 ると考えるべき。
 この考えに異を唱える人には採用していただかなくてもよい、ということ。

●保証期間は1年。耐用年数は10年。

●寒冷地用の家庭用デシカは200m3。
 来年1月から発売される家庭用デシカの容量は、内地の250m3より一回り小さな200m3を予定。
 これだと、0.5回転として170uまでの住宅がカバー出来、90%の需要に対応出来るとしている。
 北海道の平均規模が内地よりも大きいと言うことを無視しているので大きな疑問が・・・。
 また、プレ・ヒーターという装置なしで、−20℃に耐え得るものを開発したいとしている。

●換気回数が自在に変えられる換気装置は考えていない。
 全ての住宅が0.5回転の換気が必要と考えるのは、あまり正しくない。
 夫婦共稼ぎ世帯の昼間とか、外出や旅行で誰もいないときは、0.3回転で十分。温湿度計をいじるより
 換気回数を変えられる方がベターだと思うが、そういった配慮はなされていない。

●調湿換気システムというならば、その換気の熱回収率は何%と表示出来ないのは、大きな弱点となる
 のではなかろうか?
 熱回収率については基準があるのでそれなりに表示出来る。 しかし、湿度回収率や排気率に対する
 国の基準が定まっていないので、何%と正しく表示できないというのが現実らしい。
 そして、断言的なことは言えないが、定格点 (カタログで呼称している草津の測定地点だと思うが・・・)
 では、冬期の熱回収率は70%、湿度回収率は100%、エンタルピ交換効率は85%という。
 ただし、夏期についての記述はなし。
 これは、あくまでも目安の数字であって、試算方式によって答えは異なってくるし、地域性も考慮する
 となると、確言出来る段階ではないということであろう。
 
●カタログでの省エネ比較の表示基準。
 これは、先週既に報告したとおり、Q値2.7WのW地域の次世代省エネ基準の住宅のエネルギー消費
 のシミュレーション。
 これに対して、家庭用デシカを搭載した住宅のQ値は1.9W、C値は2.0cu/uでのエネルギー消費シ
 ミュレーションとの比較。
 単純なランニングコスト比較だけではなく、イニシァルコストを含めた比較でないと、消費者の納得
 は絶対に得られまい。
posted by uno at 12:19| Comment(0) | 冷暖房と除湿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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