2012年11月30日

ダイキンが「デシカ期待」で、総合力で10位にランキング


今朝の日経新聞を読んで驚いた。
毎年、日経が発表している、各企業の働きやすさ、成長性などの「総合企業ランキング・2012」のベスト10にダイキンが入っていた。
なんと、日産、資生堂、トヨタ、ホンダ、KDDI、日立、ベネッセ、アステラス、三菱商事、キリンなどを抜いての堂々の10位。
同社がランクを上げた主な要因は、昨年は62位に過ぎなかった潜在力が、家庭用デシカの発売とアメリカのグットマン社の買収など海外事業の躍進、60才以上の再雇用と女性活用が、日経の記者から高い評価を受け、一躍9位に躍進したことによる。

たしかに、ダイキンの海外展開力は凄い。
利益の70%以上は海外で稼いでいる。
英語が出来て、中国語がペラペラという社員は腐るほどいる。
実際に素晴らしい会社になったと、側で見ていて思う。
しかし、技術者のほとんどが電気屋か機械屋さん。ビル建築のことはある程度分かっても、住宅の現場のことが分かる技術屋さんがほとんどいない。
住宅の現場と言うのは、毎日が改善。そして、徹底的にクレームとの付き合い。 クレームを楽しむというほどの気構えがないと、消費者の満足度は絶対に得られない。

そういった点で、日経の記者の評判が高くても、私は先に売り出されたばかりの家庭用デシカという調湿機能は、クレームのことを考えると使いたくない。
もう少し、住宅現場の声を反映し、実際の消費者の要望に従って改善されない限り、正直言って価格の高さを凌駕するほどの魅力がない。
しかし、間違えてもらっては困る。
私は開発されたデシカそのものの機能には惚れている。
しかし、「機械屋さんと電気屋さんが机上で考えた現在の家庭用デシカは使いたくない」 といっているのであって、これが消費者や工事業者の現場の意見が反映され、来年以降に優れた改善品が登場してくると、率先して使いたいと思う。

私の何人かの仲間が、改善してほしいと望んでいる点は大きく言って4点ある。
1つは、換気の風量調整が3段階ぐらいに簡単に出来ること。
業務用デシカは、業務用空調機がそうであるように、極端に言えばON、OFFの機能があれば良い。
朝の8時から夜の8時までの12時間稼働してくれさえすれば、後は消しても誰も文句は言わない。
それ以上の残業をやらねばならないと言うのは作業効率の方に問題があるのであって、空調とデシカは省エネのために消すことが正しい。
しかし、住宅用の換気は24時間稼働が原則。
セントラル空調換気の場合は、その気密性と断熱性能さえアップすれば、24時間全館空調換気の方が ランニングコストが低くなる。 今までのように、我慢に我慢をしての部分空調間欠運転とはオサラバ出来る。

ご存じのように、新しい建築基準法では、各戸に0.5回転/時の機械換気の設置を求めている。
この換気基準は全くのザル法で、機械換気さえあれば、それが休んでいようが0.3回転であろうが誰も文句は言わない。0.5回転/時の機械さえ設置されておれば確認が通る。
45坪の住宅は、新築時は4人家族であった。
それが、子供が育って家を出て行って2人だけになったとしょう。45坪で、2人で0.5回転は不要。0.3〜0.35回転で十分。 
つまり、2人だけの家族になった場合に0.3〜0.35回転/時に変更できなければならない。 また、孫が訪れて多人数になった場合、0.5回転に変えられねばならない。
そのほかに、2人で半日とか1泊泊まりでお出かけする場合には、換気を1.5〜2回転に落とし、設定温度も2℃程度調節出来ることがベター。
今までの単なる換気だったら温度管理だけでよく、それほど換気に気を配る必要はなかった。しかし、除加湿換気の場合は、夏期や冬期には除加湿が快適さと住宅そのものの寿命に大きく関わってくる。0.5回転以外に、0.3〜0.35回転と、1.5〜2回転の切替えが不可欠。

その2は、絶対湿度の設定。
新発売された家庭用デシカは、除湿・加湿とも下記の3段階で相対湿度の切り替えが出来る。
        夏(除湿)   冬(加湿)
  強     40%     50%
  標準    50%     40%
  弱     60%     30%

相対湿度を問題にするのであれば、設定温度を決めないと%は決められない。したがって、上記の相対湿度は架空の目安でしかないはず。 したがって、本来は絶対湿度で表示していなければならないはず。
私だったら、下記のように絶対湿度で表示する。
        夏       冬
  強     10g      8g
  標準    11g      7g
  弱     12g      6g

強、標準、弱の表示でなく、最近の消費者は賢いから6g、7g、8g、10g、11g、12gが自由に選ぶことが出来ればよい。
夏の10gは29℃で相対湿度は40%、33℃で32%だから冷房がなくても済む。
11gは28℃で相対湿度が50%、30℃で42%だからいずれも快適。
12gは26℃で相対湿度が47%、29℃で47%だからお年寄りには丁度いいですよ、と線図のグラフを渡せばよい。
一方冬の8gは21.5℃で相対湿度が50%で丁度良く、それ以下に温度を下げると窓に結露が生じる。
7gは21℃で相対湿度が46%、20℃で48%と低温での生活向き。
6gは20℃で相対湿度が41%で、温度を高くすると相対湿度が30%を切り、造作材やクロスに亀裂が入る可能性があります、と説明すべき。 あるいは6gは外して、5段階の絶対湿度から選択出来るようにした方がベターかも知れない。
そして、懐と相談の上で、消費者に自分に合った相対湿度と設定温度を選ばせるべき。

3つは、何としてでも浴室とトイレからの24時間排気を実現してほしいこと。

4つは、単に調湿機能として売るのではなく、アメリカのグットマン社で除加湿機能付きセントラル空調換気システムとして実績を積んでもらい、日本へ逆輸入してほしい。
現在の日本の住宅業者の実態を見ていると、150φの断熱ダクト(実質200φ)を簡単に消化出来る業者が少なすぎて、家庭用デシカが日本で量産でき、価格が大幅に下げられると言う見込みがなかなか立てられない。
そのため、2〜3年遅れることにはなるが、アメリカからの逆輸入に期待するしかないのではないかと考えている昨今。

それほど、ダイキンではなく日本の住宅企業が遅れていますね。


posted by uno at 11:50| Comment(0) | 冷暖房と除湿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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