2012年11月21日

訂正

デシカ ホームエアーの寒冷地仕様の発売予定は、発表通り来年の4月です。
間違いを見逃してしました。 お詫びして訂正いたします。
posted by uno at 08:00| Comment(0) | 冷暖房と除湿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月20日

家庭用デシカは調湿換気システム (トイレ、浴室は個別・間欠換気)


本日発売の、ダイキンの「デシカ ホームエアー」。
この商品内容について、商品開発の担当責任者から具体的なメールが届いていました。
一切の批判的な意見を避けて、ダイキンの開発意図を出来るだけ正しく伝達したいと考えます。
一部に推測文章が加わっていますが、これはどこまでもダイキンの意図を消費者に正しく伝えるための手段にすぎません。

●デシカ ホームエアーは、どこまでも「調湿換気システム」。
 このホームエアーは若干冷暖房の機能を持っているが、どこまでも家庭の空気を調湿する換気システム
 として開発されたもの。

●したがって、このホームエアーは個別エアコンを前提にしている。 
 ただし、アメニティビルトインと組み合わせることで、全館空調換気システムとしても活用すること
 が可能。 しかし、メイン空調は個別エアコン。

●各部屋の換気量の調整は、ダンパーなどで工事業者が現地で行う。
 全館空調換気システムであれば、各部屋の温度調節のために風量コントロールで精緻を極める必要がある。
 これに対して、換気回数は建築基準法でも家全体の0.5回という換気回数を問題にしており、個々の
 部屋毎に厳密な換気量を求めていない。
 したがって、ダンバー等でコントロールするだけでよい。

●ダクトは原則として150φの断熱フレキダクトで。
 純粋な調節換気機能なら、断熱ダクトが不要なはず。
 ところが断熱フレキを求めているということは若干だが、デシカに冷暖房機能があるため。
 ほんの少しの冷房機能で、ダクトに生じる結露問題のリスクを避けるため。

●ただし、単独の換気装置として使う場合は、分岐し、末端で75φ (50φ) で引きまわしても可。
 この単独で換気装置として使うと言う意味が、私には不明。 メーカーに聞いていただきたい。

●120uの標準家庭でのダクト込みの標準価格は?
 これについては、建物の種類とか、地域特性とか、地場ビルダーの利用頻度などで異なってくるので、
 一概に言うことは出来ない。
 しかし、本体価格102.4万円に、工事費として30〜50万円程度を想定しているようだ。

●トイレと浴室からは、単独・間欠排気。
 この点については、かなり突っ込んだ質問をしたのだが、本日から発売される家庭用デシカに関しては
 どこまでもトイレ、浴室からはパイプファンによる個別換気方式で、しかも間欠運転を大前提にしてい
 ると考えるべき。
 この考えに異を唱える人には採用していただかなくてもよい、ということ。

●保証期間は1年。耐用年数は10年。

●寒冷地用の家庭用デシカは200m3。
 来年1月から発売される家庭用デシカの容量は、内地の250m3より一回り小さな200m3を予定。
 これだと、0.5回転として170uまでの住宅がカバー出来、90%の需要に対応出来るとしている。
 北海道の平均規模が内地よりも大きいと言うことを無視しているので大きな疑問が・・・。
 また、プレ・ヒーターという装置なしで、−20℃に耐え得るものを開発したいとしている。

●換気回数が自在に変えられる換気装置は考えていない。
 全ての住宅が0.5回転の換気が必要と考えるのは、あまり正しくない。
 夫婦共稼ぎ世帯の昼間とか、外出や旅行で誰もいないときは、0.3回転で十分。温湿度計をいじるより
 換気回数を変えられる方がベターだと思うが、そういった配慮はなされていない。

●調湿換気システムというならば、その換気の熱回収率は何%と表示出来ないのは、大きな弱点となる
 のではなかろうか?
 熱回収率については基準があるのでそれなりに表示出来る。 しかし、湿度回収率や排気率に対する
 国の基準が定まっていないので、何%と正しく表示できないというのが現実らしい。
 そして、断言的なことは言えないが、定格点 (カタログで呼称している草津の測定地点だと思うが・・・)
 では、冬期の熱回収率は70%、湿度回収率は100%、エンタルピ交換効率は85%という。
 ただし、夏期についての記述はなし。
 これは、あくまでも目安の数字であって、試算方式によって答えは異なってくるし、地域性も考慮する
 となると、確言出来る段階ではないということであろう。
 
●カタログでの省エネ比較の表示基準。
 これは、先週既に報告したとおり、Q値2.7WのW地域の次世代省エネ基準の住宅のエネルギー消費
 のシミュレーション。
 これに対して、家庭用デシカを搭載した住宅のQ値は1.9W、C値は2.0cu/uでのエネルギー消費シ
 ミュレーションとの比較。
 単純なランニングコスト比較だけではなく、イニシァルコストを含めた比較でないと、消費者の納得
 は絶対に得られまい。
posted by uno at 12:19| Comment(0) | 冷暖房と除湿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月15日

家庭用デシカは135キロ全部がボンネット!!  2012ジャパンホームショー


今年のジャパンホームショーは昨14日から16日までの3日間ビックサイトで開催中。
実はノロウィルスにやられ、医者からは絶対安静中と言われたが、初日にムリをして出かけてきた。

今年の最大の見ものは、何と言ってもダイキンの家庭用デシカ。
発売開始を1週間後に控えての、初公開。 
実はデシカに出会って、今年で3年目。その間、覆面走行する試作カー同様に、業務用にしても家庭用にしても外観のスタイルは良く見てきたし、走行データもそれなりに把握していた。 しかし、ボンネットを空けて中を見たのは今回が初めて。 撮影禁止と言われたのだが、下記の遠距離からの撮影を何とか担当課長に許可をしてもらった。 

ダイキン.JPG

この写真では、ボンネットの中身がどうなっているかが良く分からない。(分からない位置から撮っているのだからご了承あれ)
しかし、顕熱交や全熱交などの熱交換機を見てきた者にとっては、内部がまるきり異なることに驚かせられる。
今までの熱交というのは全熱なり、顕熱のエレメント (熱交換素子) がドカーンとあって、後は給排気のダクトに接続されているだけ。あとはプレヒーターが内蔵されているかどうかが違う程度で、それほど驚くべき機能は詰まっていない。 言ってみればスカスカ。
ところが熱を交換するだけでなく、湿度を交換するということは、私どもの想像を絶する作業だと言うことが良く分かった。

家庭用デシカの外形は700×720で高さが1410の床置き式。正直なところ、これほど大きな図体は不要ではないのかと考えていた。
ところが、内部は虫取りフィルター、外気用花粉フィルター、ファン、2つの空気通路切替えダンバー、ハイブリッドデシカ素子、空気通路切替えダンバーやプラスチック製の防水板、圧縮機をはじめとする各種電気制御装置などが目一杯に詰め込まれている。
このため、当初よていされていた120キロより15キロも重さが増え、135キロにもなっている。
よくもこれまで詰め込んだものだと、工場の技術者に脱帽。
つまり、自動車のボンネット以上にいろんな機能が詰め込まれている。
熱交換機のように空気が流れているだけのスカスカ空間とは全く異質のもの。
したがって、前回「本体価格だけで100万円だと軽自動車よりも高い」と難癖を付けたのはどうやら間違いで、不徳の致すところと言わざるを得ないようだ。
潔く頭を下げるが、今まで最大の理解者だったはずの者に、ボンネットの中を隠していたメーカー側にも大きな責任があるはず。

ただし、この商品がその性能を最大限に発揮してパカパカ売れるかとなると、その販売価格からみて大きな疑問符がつく。
何回も指摘するが、この商品は大きな2つの特徴を持っている。
その2大特徴が住宅メーカーやビルダー、さらには設計者工事店に正しく理解されず、デメリットとして評価されている向きすらある。
1つは、このデシカはQ値が1.0W以上の高性能住宅で、C値が0.6cu/u以上の高気密住宅に最適な商品だという点。 その最大のメリットをメーカーは声高に謳っていない。 
日本の大手住宅メーカーの実力に遠慮してか、超高気密・高断熱住宅に最適商品であることを謳うことが、悪いことであるかのような卑屈な態度が見えすぎる。 
ご案内のように、日本の省エネ基準はQ値 (熱損失係数) からU値 (熱貫流率) へ舵を切り替えようとしている。 熱交換換気を含めたQ値ではなく、躯体のU値だけを問題にしょうというのは、世界の常識に逆行する犯罪行為とも言える。 これは、どこまでも消費者のためではなく、大手住宅メーカーとタッグを組んだ国交省の陰謀。
それが、家庭用デシカにとっては逆風となって吹き当たる可能性が高い。大手メーカーは、今まで以上に知らぬ顔を続けよう。

だから、逆説的に言えば、地場ビルダーにとってはこの家庭用デシカを扱うことが最大の差別化商品として活用出来る絶好のチャンス。
ところが、関東以西の地場ビルダーで、Q値が1.4W以上、C値が0.9cu/u以上の性能をコンスタントに保証しているところは、かつてのR-2000住宅業者しかいない。 
新住協のQ-1業者はあまりにも玉石混交。関東以西ではまともにQ-1と言える業者は1〜2社。 
パッシブハウスのクループは、いずれも試作品段階で、「面展開」の動きが見られない。
ダイキンの営業部に、こうした地場ビルダーを掘り起こし、きちんと経営と技術面で武装させ、一つの勢力を構成して行ける猛者の存在を期待するのは、残念ながら経験値的にムリ。
こうしたこともあって、ダイキンがHPのカタログで表示している省エネ性能は、Q値が1.9Wのトップランナーの数値に過ぎず、C値は2.0cu/uの数値。
デシカにとって最低の数値と考えたらよかろう。
これで、年間冷暖房費+換気+除加湿費が家庭用デシカを採用することで30%削減出来ると言われても有難味が全然ない。
換気に、デシカを採用することで50万円高になるとしたら、年間電気代が3万円強安くなるにしても償却に16年はかかる勘定。
したがって、単純な省エネ談議のセールストークでは、消費者も業者も振り向いてはくれない。

もう1つの特徴は、これが超高気密・高断熱住宅と結びつき、除加湿機能付きセントラル空調換気システムとして採用した場合は、その快適効果が抜群のものになる。
ともかく、家の中で風邪を引く心配がなく、夏は上高地か軽井沢なみの爽やかさで、冬は沖縄なみの快適さ。
もちろん、掃除は週に一度でよく、室内で洗濯物が乾くし、布団は干さなくても一年中ポカポカ。花粉や土ホコリ、騒音は一切入ってこず、安眠が出来てストレスが吹き飛ぶ。
その最上質の快適さを保証してくれるのがデシカと言う名の調湿機能。
ところが、残念なことにダイキンの役員も社員も、ほとんどがその快適さを自分の家で体験していない。実感がなさすぎる。
したがって、年配者や幼い子供を抱える主婦層に本気で訴える迫力がない。
いや、これはダイキンだけではなく、本当は住宅を売るビルダーの方で確信がないと、絶対に需要を開拓出来ない。

家庭用デシカには、「除加湿換気」だけを売ってゆくやり方と、「除加湿機能付きセントラル空調換気システム」として売って行く2つの方法がある。
しかし、私の経験値からの判断に過ぎないが、私にはどこまでも「除加湿機能付きセントラル空調換気システム」にしか興味がない。 「除加湿換気」は消費者に薦めたいとは考えない。
つまり200φのダクトを効率よく設計・施工してゆくシステム。
このダクト設計というのがことのほか難しい。 私は今まで300戸近く経験してきているので、根太間を活用して最短距離で、しかも風を一切感じない設計方法を体得してきている。
そのノウハウを、ボランタリーで消費者に提供してゆきたいと考えている。
そして強調したいのは、このセントラル空調換気システムのポイントは、その施工精度とアフターメンテナンスにある。
私がボランタリーで協力させていただくダクト設計の場合は、その工事業者はどこまでもオリエンタル冷熱に限定させていただく。 同社が考案した機能的な分配器や光触媒機能、メンテを含めてこれを上回る企業が当面は存在しないから。
ダイキンはデシカ、空調機、ダクト工事を含めて一式286万円という標準価格を発表している。
この価格を出せる人は限られる。だが、オリエンタルとのタッグを組み、優れた地場ビルダーと組んでゆけば、200万円を下回ることは困難でないはず。


さて、この家庭用デシカを採用して行く条件として、冬期の相対湿度を50%に維持し、ガラスに結露を起こさせないためにはどうしてもU値が1.0W以上のサッシが不可欠。
スウェーデンハウスが採用しているアルミのカバーのないウッドサッシだと、間違いなく入手出来る。
しかし、東京以西の施主にウッドサッシの塗装を強要することはとても困難。
このため困っていたところだが、今度のホームショーに恰好のPVCサッシが展示されていた。
スタイルテック社のトリプルサッシで、北総研の試験をクリアーして、1.0WのU値を近く取得する予定というもの。

ステインドPVC.JPG

写真は木目がカラープリントされているためにやや高いが、普通のホワィトの0812の外開きだと、場合によっては5万円台で消費者が入手出来る可能性が高い。
ただし、品ぞろえなどにまだまだ問題があり、簡単にお薦めするわけにはゆかないが、一つの大きなステップになることは間違いない。

真空断熱+.JPG

また今回、初めて真空断熱材が登場していて、注目された。
上の写真がそれで、クラボウが自社の20ミリ厚の真空断熱・ビグラスを充填断熱材の奥に設置し、ウレタンの吹込みで囲うというもの。
なにしろ、木部にクギが打たれて充填断熱材が破裂するのを怖れ、左右に3センチ以上の空隙があり、幅一杯に施工していない。このため性能は思ったほど出ていない。そして、価格も普通の吹込みに比べると2倍近く高い。
しかし、これが改善されてゆけば、防火面で心配のある外断熱材よりは面白くなるかもしれない。だが、まだまだ道は遠い。

アイシネン.JPG

それと、東濃の業者仲間から、水発泡ウレタンの吸水性が問題だと言われていたので、アイシネンにいろいろ実態を訪ねてみた。
水に浮くアイシネンは、たしかに水蒸気を少しは通すが、耐久性にはほとんど問題がないとのこと。
ウレタンの水発泡の場合は、メーカーにいろいろ確かめて、厳選する必要があるようだ。

このほかにも数点気になる商品が目に付いたが、今回はこの範囲にしておく。






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